【介護コラム】~介護における現在の状況について~

 

介護の世界も少しづつ変わって来ております。
介護保険が導入され、広く世の中に浸透して来ておりますが全て介護保険で賄う事は、出来ない事は、既に皆様ご承知の通りだと思います。
老々介護・認認介護となり介護者のほうにも身体的状況がでて来ております。
特に国も力を入れ始めているのは、認知症高齢者について皆様もTVでもご存じだと思いますが現在は、4人に1人という割合で高くなって来ているのが現状です。
ここで少し認知症について述べてみたいと思います。
認知症は、物忘れと思われる方が多く現場でも認知症高齢者が「私は、認知症ではない。人聞きの悪い事を言わないで」と介護者に言われる方も多々あります。
周辺症状も含めて認知機能の低下で起こりうる病気で本人には、あまり自覚がありません。
特にアルツハイマー病における認知症については初期は、大変わかりにくいものです。
薬においても限られた薬しかありませんし現在の医学では、どうすることも出来ないのが現状です。
よく長谷川式を取り入れておられる医師もおられますが初期の場合は、完全に出来る方であっても家族の方にお聞きすると「やさしかった母が急に不穏になったり、何であんな行動を取るのか?不思議です。」等の事をお聞きする事が有ります。
話をしていても「わかった。」と答えて下さるが現実は、理解不足で全く異なった答えが出たり、何度も同じ事を話されたり、ご本人の理解が出来ないので同じ事を聞かれるのだと思いますがご家族は、大変な思いをされているのが現状です。
特に介護保険の医師の意見書においても認知機能は、よく自立のところにチェックが入る事がありなかなか介護度が出ないことも現実で、又調査に入っても判断が一番出来にくいのが現状です。
以前、このような例がありました。この方は、独居で話も動きも全く正常で私もどこが?と思える方でしたが卵の話をしていて少し冷蔵庫を拝見させて頂きました所、冷蔵庫の中には、ぎっしり卵が入っておりもう卵を入れる隙間が在りませんでした。この例は、収集癖と呼ぶもので、その他にも小豆の棒アイスが冷凍庫にぎっしり入っていたりでまだまだいろいろな事例がありますがこのように認知機能の低下は、本人・ご家族にも混乱をおよぼし又身近にいる方しかわからない部分も多く家族不穏を招く事もあるのが現実です。
ご家族も今の現実と以前の現実の落差の大きさに受け入れる事が出来ず悩まれる方も多くおられます。よく施設の話が出るのですが、施設入所も経済的問題・施設の受け入れ状況などがあり、皆が皆施設に入れるわけではなく、少し変だなと思われましたら医師に相談されます事をお勧めします。出来るだけ穏やかに在宅で長く過ごして頂ける事も介護保険の役目だと思っております。

 

滝井 ヱミ子(主任介護支援専門員、介護福祉士)