【介護コラム】~同居しての実の親の介護~

 

今回のテーマは、実の親を在宅で介護をされておられる方のお話です。
同居でもいろいろなケースがあります。長男・長女・それともそれ以外の方なのか?
近頃のケースは、一人介護が増えて来ているのが現状です。
息子・娘が定年を迎えて親の方も長寿になりなかなか「老いては子に従え」は、難しいのが現状です。
昔なら大家族の中で誰かが助けて皆での介護が出来ていました。核家族の中でいざ同居となり時間が出てくるとどうしても親のやることが眼の中に入って来ます。愚痴を吐き出せる方がおられたら良いのですが・・各連れ合いに話しても「お前の親だから・貴方の親だから・・」とかが現実です。
よく担当者会議にご夫婦でご出席をお願いする事が有ります。介護者のサポートをお願いしております。答えを出すのではなく、ただ聞いてあげて下さいとお願いします。
介護は、皆多かれ少なかれストレスがたまります。誰かがそばにいてほんの少し手を貸してもらうだけで大変助かるのです。
介護保険の中でデイ・サービスや訪問介護を利用してもそれは、それなりに気を遣って下さる事が有ります。他人に親を委ねる事、委ねなければいけない現実があるからです。
言いたくないことも、実の親ならついきつい言葉をかけてしまう事もありがちな事です。
親の方も、本当は、世話をかけたくないと思っているのですが・・老化とともに体も心も萎えていくのです。
なかなか前向きに生きると言う事が難しいのです。「ついついそんなに言わなくてもと」その態度が出ます。実の親ならなおさら垣根が在りません。
「あんた、あんたがこの歳にならないとわからんよ」と話された利用者がおられました。私も4人の親の介護をしてきたので甘い問題でもなく、きれいごとでもないのが解ります。実の親(特に母親には、今でも時々後悔する時があります)何であんな何でもないのに偉そうに言ったのかと悔やむ時があります。それが現実です。
毎日生活をしているのです。言っても親だから言えるのです。でも言ってもひと呼吸おいて下さい。「きつく言ってごめんね」とあとから笑ってあげて下さい。それで終わりです。
毎日、下を向いているとその場しか見えません。時々空を見たり、道や庭の花を見たりどこかで感動をして自分の心を癒してあげて下さい。
在宅における介護は、いろいろな問題も含めて大変だと思います。でも少し視点を変えて自分も、行く道ですので頑張って頂きたいと思います。

 

滝井 ヱミ子(主任介護支援専門員、介護福祉士)