【ちょっといい話】第15話 宇野朋子

風土と感覚

 

先日、共同研究をしているインドネシア工科大学の先生(女性研究者)がご来日され、3日間ほどお付き合いいただき、学科の案内や今後の研究の話をいたしました。私は、修士の時代から現地調査で彼女にお世話になっており、15年以上のお付き合いになります。ここまでくると、不慣れな英語も、インドネシア語や日本語を交えながら、なんとなく言いたいことはわかるわ~といった感じです。

私はインドネシアでは住宅の温熱環境といわゆるパッシブ技術について調査研究をしています。ほかの暑い国々でもよくありますが、日本にとって寒すぎる(不快な)冷房が、彼らにとっては「寒すぎるからこそ快適」という感覚の違いがみられます。この感覚の原因となるところは、気候、さらには言葉の使い方など文化的背景があるのかと思いますが、突き詰めていきたいところです。

同じ気候の話ですが。私たち日本人は、よく、「今日は天気が良い」や「暑くなりそうですね」と、日常的な会話の中に天気や季節の変化の話題をよく取り上げます。これは別の方にお伺いしたのですが、インドネシアでは天気の話をすると、変わった人だと思われるそうです。さっそく彼女にも聞いてみたところ、確かにそうだとのこと。そういった会話では、政治の話や大学運営の話などもっと日常に近い内容を話すそうです。私たちは日常の近い場所に、季節の変化があり、雨の多少や温湿度の高低が激しく、そういったものに敏感になっていることを感じました。

 

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共同研究をさせていただいているスラバヤ工科大学の教員
家族ぐるみでお付き合いがあり、結婚式にもご招待いただきました

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インドネシアスラバヤの集合住宅の調査中。
アンケートをしていたら、たくさんの子どもたちに囲まれました。
真ん中が共同研究をしている先生。