【ちょっといい話】第2話 高橋享子

「女性と黒い食べもの」

 

 東洋医学では、古代から「五色五臓五味」という発想があって、全ての食べものに五味とよばれる味が備わり、さらに五味は五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓)に働きかけ、五色も関わると考えられています。

 酸は肝・胆に入り、苦は心・小腸に入り、甘は脾・胃に入り、辛は肺・大腸に入り、鹹は腎・膀胱に入りといわれています。一方、食べ物の色が臓器に対して滋養強壮の効果をもたらすといわれています。青(緑)色は、疲労回復力や免疫力の向上作用があります。赤色は、心臓の機能を高め手足の冷えに効果があります。黄色は脾臓機能を高めて新陳代謝を活発にします。白色は、肺機能の強化や胃腸機能の改善にあります。黒色は腎機能を高め、排泄作用を強化します。

五色・五臓・五味と食べもの

ちょっといいはなし 高橋享子 図

 五色のなかでも、黒色は女性にとって、とても良い食べものです。黒い食べものには、アントシアニン、タンニン、フラボノイド、カテキンなどのポリフェノール類が含まれています。これらの成分には、細胞膜を傷つけ、生活習慣病発症の原因となる活性酸素の働きを抑える作用があります。つまり、黒い食べものには、抗酸化力があり老化防止や疲労回復に有効です。さらに、コレステロールの抑制や排泄、便秘やむくみの解消に有効です。

 疲れて帰られた時は、黒ビールを飲みながら、黒豆をつまみ、イカスミパスタは如何でしょうか。是非、お試し下さい。

                          国際化支援部門リーダー 高橋享子(食物栄養学科 教授)