秋季シンポジウム

平成24年度 第22回秋季シンポジウムを開催いたしました

2012.11.20

日本の美学「陰翳礼讃」

日本美の根源に陰翳を見出し、さまざまな事象の中で言及したのが、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』です。日本家屋の内装に始まり、照明、建具のありようを西洋のそれと比較して、陰翳があるからこそ映える漆器(日本の伝統工芸)や日本料理、能(日本の伝統芸能)衣裳の美学を述べています。

昨年の3月11日に起きた東日本大震災は、日本を電力危機に陥らせ、国をあげて節電に取り組んでいます。そもそも我々は過剰な光の中に暮らしていたのではなかったのか。そんな疑問が、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を見直すことにもなりました。

このシンポジウムのパネリストであるジョン・バー氏は『陰翳礼讃』に感銘を受けた一人です。イギリス・グラスゴー出身の彼は日本に長く滞在し、仕事を通じて日本美を常に考えてきました。また面出薫氏は日本を代表する照明デザイナーで、今年10月1日に保存・復原工事が完成した東京駅の照明をデザインされた注目の人です。JR京都駅の照明も彼の手になるものです。

パネルディスカッションでは、陰翳論のジョン・バー氏と、照明論の面出薫氏を桂離宮論で著名な井上章一氏に受け止めていただき、テーマをより深化させて考察いたしました。

講演者
ジョン・バー氏:建築家、写真家
面出 薫氏:照明デザイナー
井上 章一氏:国際日本文化研究センター教授

日時

2012年11月17日(土) 13:30〜17:15

場所

武庫川女子大学 甲子園会館 西ホール

参加費

無料

申込

要申込  終了しました

次 第

13:00
受付開始

13:30
開会  司会:横川 公子  挨拶:森田 雅子

13:40
講 演 1 「陰翳を体感する」ジョン・バー氏

14:30
講 演 2 「陰翳をデザインする」面出 薫氏

15:50
パネルディスカッション
参加者:ジョン・バー氏、面出 薫氏、井上 章一氏
司 会:たつみ 都志

17:15
閉会