甲子プロジェクト

甲子プロジェクトとは

2016.6.29

今年度から始動した「甲子プロジェクト」とは、

甲子とは①
 内外に様々なバリエーションの打出の小槌   屋根の上・棟瓦も打ち出の小槌がある

旧甲子園ホテルは、巨匠フランク・ロイド・ライトの作風を伝える装飾性豊かな建築です。
皇族や海外からの賓客だけでなく、一般の日本人のために、
和洋両方の生活様式に対応した日本初のホテルでした。
開業当時、広く人々の関心を集めたと考えられます。

品格ある建築空間には、設計者遠藤新の弟子としての手腕と誇りがうかがえます。
特に、打出の小槌をモチーフとした装飾が要所ごとに配され、
それらは、ホテルと地域を繋ぐひとつの物語として読み解くことが可能なのです。

遠藤の建築表現は、当時の地域社会にとってどのように受け取られていたのでしょうか。

本研究は、ホテルの名称である甲子園の「甲子」と、ホテルのシンボルマークである打出の小槌が、
どちらも富と豊穣をもたらす大黒天と繋がっていることに注目します。
昭和初期までの大黒天信仰や、
阪神電鉄による「甲子園」関連のプロモーションが関係していると考えられます。

甲子とは②
3階屋上庭園には打出の小槌を連想させる祠がある ホテル時代の写真には祠に大黒天が配置

それらを背景に、地域社会にとっての甲子園ホテルのイメージを5ヵ年計画で明らかにしていきます。

地域住民、会員、学生の皆さんとの協働で、
地域にまつわるエピソードの収集、パンフレットや写真の分析を行います。
また、専門家を招き、年2回程度の研究会を開催し、
学内外研究者や研究所会員などの研究交流・情報交換をはかります。

「甲子プロジェクト」での調査の様子や研究経過などは、随時掲載し更新してまいります。