2020年06月

精神看護学Ⅱ~地域生活を支える~【遠隔授業風景】

2020年06月26日

精神看護学Ⅱ 第9回目『精神障がいをもつ人への地域での生活支援』についての遠隔授業は、地域の精神障がいをもつ人の支援を行っているNPO法人からお二人のゲストスピーカーをお迎えし、行われました。

司会進行を務めます寳田穂先生
このあと、機械トラブルに見舞われます。

その後、気を取り直して・・・

まず初めに、『NPO法人 精神障害者支援の会ヒット すいすい』の小西和之先生よりお話ししていただきました。

小西先生からは、センター開設に至る経緯や困難さ、精神障がいのある人への報道のあり方、歴史的な背景についてのお話がありました。
そして、精神看護学実習で看護学生に学んで欲しい以下の4つのメッセージをいただきました。
1. 患者様というフィルターを外してください
2. 地域の社会資源を知ってください
3.入院生活から地域生活への流れを知ってください
4. 精神障がい者も一般科に通院・入院していることを知ってください

このメッセージを肝に銘じ、実習ではたくさんのことを学びましょう。

続いて、『NPO法人くぬぎ』の小谷麗子先生よりお話ししていただきました。

小谷先生からは、精神障がいのある人への就労サポートについて、就職に向けた準備や就職活動の実際、就労を継続するための具体的な支援についてのお話がありました。
精神障がいのある人々が地域で生活をしていくための支援は、「私の使命です」とおっしゃっておられたのがとても印象的です。

学生からは、「社会で自立して生活をするために様々な支援があることを学んだ」「支援があることで精神障がいのある人がその人らしく生きられることに繋がっていると感じた」「地域での現状を知ることができた。看護学生、看護師として今後しっかり考えていきたい」などの感想がありました。
とても意味深い学びとなったようです。
9月からの臨地実習に向けて、しっかり準備を整えて頑張っていきましょう!!

 

 

院生さんの研究活動が新聞に掲載されました。

2020年06月12日
 
  老年看護学分野(分野長:徳重教授)の博士課程に在籍中の加藤さゆりさんの研究活動についての記事が、加藤さんの地元の新聞(山陰中央新報)に掲載されました。
  これは、人生の最終段階の医療について、家族間で話し合いをすることを広めたいという思いから行っている研究の一部で、インタビューを受けて下さった男性からの投稿記事とのことです。
男性は、インタビューを受けた後、自分の残された時間を強く意識して生きるようになったという内容でした。
「自分の研究が対象者の人生に影響を与えるなんて、研究を行う者にとっては最高に嬉しいこと(徳重教授談)」ですね。
加藤さんの研究成果が楽しみです。*画像をクリックしたら新聞の内容を読むことができます。

遠隔実習の様子(小児看護学実習)

2020年06月08日

新型コロナウイルスの影響で、病院で実習ができないので、
本学の小児看護学実習ではGoogleの”meet”というweb会議機能を使って遠隔実習をしています。

教員は本学の実習室で通信し、
学生は各自の自宅から実習ができるようにしています。

病院でよく受け持ちをさせていただく患者さんの事例をあらかじめ設定し、
その患者に対して学生は看護展開していきます。

 迫真の演技で母親役をする北尾先生と、患者役のリンゴちゃん人形

 看護の方向性や計画の指導をする福井先生

事例は幼児や学童を設定していますが、
その子ども役も教員が扮しています。
かなりリアルに演じています。

遠隔実習はどうしても限界はあります。
当初デメリットばかりを想定しましたが、
でも普段の病院実習とは違うメリットはあることに気づきました。
【学生のメリット】
・学生が患者の生活時間軸を自由に設定できる(「今10時半という設定でやります」ということができる)
【教員のメリット】
・学生が患者に指導している様子や会話している様子がよくわかる

限られた遠隔実習期間の中でも
学生は個別性のある看護実践ができているようです。

この状況をポジティブにとらえつつ、
最大限の学習効果が図れるように教員も頑張っています!