武庫川女子大学が新人材育成方針 「MUKOGAWA COMPASS」を策定。

武庫川女子大学は、学修者本位の教育へとパラダイムシフトをはかるため、人材育成方針「MUKOGAWA COMPASS」を策定しました。学部学科の専門教育や共通教育などの正課教育はもちろん、クラブ活動やボランティア、地域貢献など課外活動を含むすべての学びの方向性を示すものです。母体となる武庫川学院創設100周年となる2039年に向け、武庫川女子大学は新たなステージに踏み出します。

 

MUKOGAWA COMPASSは、個人を形成する要素を知識、姿勢、行動に3分類。それぞれに紐づく８つの資質・能力を定め、武庫川女子大学が目指す人材像と武庫川女子大学の教育で身に付く力を明示しています。

• 多様化・複雑化する社会を理解する力(知識)
• 生きることにつながる専門性(知識)
• 自他を尊重する姿勢(姿勢)
• 失敗を恐れず挑戦する姿勢(姿勢)
• 逆境や困難に対応するしなやかな姿勢(姿勢)
• 論理的に考え伝える力(行動)
• 新たな価値を創造する力(行動)
• 多様な人々と協働する力(行動)

 

人材育成方針のスローガンは「自ら考え、動く」。答えのない時代を生き抜くカギは、指示を待つのではなく、主体的に考え、率先して行動することと位置づけ、これを軸にMUKOGAWA COMPASSを策定しました。2024年度には全学部学科共通のディプロマポリシー（DP、卒業認定・学位授与の方針）とカリキュラムポリシー（CP、教育課程編成・実施の方針）を策定し、各学科のDP、CPに反映。2025年度までにカリキュラムの改編等を進め、MUKOGAWA COMPASSに沿って教学マネジメントを実行し、教育の質保証をより一層、推進します。

 

武庫川女子大学はその教育理念として、「高い知性と善美な情操と高雅な徳性を兼ね備えた有為な女性を育成する」とうたう「立学の精神」を掲げ、時代に応じて教員、薬剤師、管理栄養士など資格取得に力を入れ、情報、建築、経営などに学びのフィールドを広げてきました。近年は開かれた大学を目指し、企業や地域、他大学との連携も活発です。

 

しかし、AI・デジタル化、多様性への理解の広がりなど時代の変化は加速し、高等教育も変わり目を迎えています。武庫川女子大学はこの変化にいち早く対応すべく、「新しい武庫女教育」の名のもと、2021年度から教育改革に着手。新たな時代にふさわしい新人材育成方針を策定しました。人生という名の長い航海で学生が針路に迷ったとき、行動や考えの方向性を示す自分だけの羅針盤となることを願い、「MUKOGAWA COMPASS」と名付けました。

 

令和6年4月1日

武庫川女子大学学長　瀬口和義