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薬科学専攻薬学研究科薬科学専攻修士課程2年の宮内詩野さんが、The 1st International Conference on Pharma and Food(ICPF 2012/第1回薬食国際カンファレンス), 第17回静岡健康・長寿フォーラム(共催)で研究発表し、優秀ポスタープレゼンテーション賞を受賞しました。

2012/11/23

本学薬学研究科薬科学専攻・修士課程2年の宮内詩野さんが、11月15-16日に開催されたThe 1st International Conference on Pharma and Food(ICPF 2012/第1回薬食国際カンファレンス), 第17回静岡健康・長寿フォーラム(共催)で優秀ポスタープレゼンテーション賞※を受賞しました。
 受賞した宮内詩野さんの演題は、「Effects of green tea extract and fruit extracts on P-glycoprotein activity in Caco-2 cells determined by a new method using confocal laser scanning microscopy.(共焦点レーザー顕微鏡を用いた新規測定法によるCaco-2細胞におけるP-糖タンパク質活性に対する緑茶および果物抽出物の影響)」です。
 薬物と食品およびサプリメントとの相互作用は、カルシウム拮抗薬および高脂血症治療薬とグレープフルーツ、抗血栓薬とクロレラなどが知られています。小腸には、薬物を細胞外に排出するトランスポーターが発現しており、P-糖タンパク質と呼ばれています。今回、このP-糖タンパク質の活性を高感度に評価することができる共焦点レーザー顕微鏡を用いたシステム(宮内さんの所属する研究チームが報告しました)により、緑茶や果物の抽出物のP-糖タンパク質に対する影響を評価し、緑茶やカシスの抽出物がP-糖タンパク質を阻害する可能性があることを明らかにしました。また、P-糖タンパク質は、種々の抗癌剤を細胞外へ排出し効果を弱めることも知られています。抗癌剤とP-糖タンパク質を阻害する物質を併用することにより、薬剤耐性を克服し、抗がん剤の効果を高めるといった、よりよい治療法の開発につながることが期待されています。
 宮内さんは、P-糖タンパク質に対して影響を及ぼす、つまり薬物との相互作用のある可能性のある食品やサプリメントを評価することにより、相互作用に関するデータベースに役立てること、さらにP-糖タンパク質の薬物排出メカニズムを解明することを目的に、篠塚和正教授、籠田智美准教授、和久田浩一助教、丸山加菜助手の指導のもと、学部生の頃から薬理学Ⅱ研究室で研究を進めてきました。
 受賞した宮内さんは、「全力を尽くしても、実験の成果は簡単に得られるものではなく、なかなか花が咲きません。受賞したときの幸せな気持ちは一生忘れることのない大切な宝物です。今回の受賞はいつも私を支えてくださっている先生方、研究室のメンバー、そして家族なしでは成し遂げられなかったもので、心から感謝しています。今後は、薬物と食品およびサプリメントとの相互作用を高感度に評価することのできるこのシステムを応用し、P-糖タンパク質の機能に関して詳細なメカニズムを解明していきたいと考えています。社会に貢献することのできる研究成果を一つでも多く得られるよう、精一杯努力していきます。また、日本では男性研究者に比べ、女性研究者がまだまだ少ないのが現状です。より多くの女子中高生がさまざまな研究分野に興味をもち、女性の持つ感性を活かし、さらに多くの女性研究者が活躍する社会になることを期待したいです。」と話しています。

※本賞は国際学会の賞であり、日頃の研究成果を英語で発表し、審査は海外の審査委員の投票により行われる。評価のポイントは、研究内容が特に優れ、わかりやすく熱意ある発表をした優秀な研究者に対して贈られるものです。

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