大学院NEWS

臨床教育学専攻臨床教育シンポジウムが開催されました。

2013/12/03

 11月30日(土)午後1時より、「今日のいじめと教師にできること―実践主体としての教師像―」と題して、臨床教育シンポジウムが行われました。一般の方、学校現場の教員、教員を目指す学生など、教育問題に関心を持った方々にお越しいただきました。

 基調講演では、福井雅英氏(北海道文教大学教授)より上記のテーマで講演していただきました。「いじめ・自殺問題をどう見るか」について、福井氏が第三者委員会として関わってこられた大津・中学生いじめ自殺事件や札幌の中学生自殺の報告書等をもとに、「いじめ」から垣間見る子ども理解の課題、教育現場の問題を語っていただきました。子どもが残した言葉から本当のメッセージを探ること、学校を「子どもが育ち合う場所」にするには何が必要なのか、どういう教師が求められるのか、自身の教師経験を踏まえて語ってくださいました。子どもの生活史に即して子どもを理解することが重要である。いじめる子どもの生活史から理解すること、問題を共有できる学級・職場づくり、保護者理解、保護者や地域との協働の工夫、子ども理解のカンファレンスなどの重要性が示唆されました。
 シンポジウムでは、臨床教育学研究科の上田孝俊准教授、博士後期課程の大学院生(大阪・公立高校・教師)の実践報告がなされました。上田准教授からは中学校の教員時代に保護者からの相談を起点に学級でいじめを考えあった事例が、大学院生からは高校生が詩を通していじめや思春期の揺れを表現し考える実践事例が報告されました。会場との意見交流では、参加者から、教員が子どもにつきあえない多忙化問題や、教師が求める子ども像の問題も寄せられ、有意義な交流となりました。

 シンポジウム終了後は、臨床教育学研究科(修士課程・博士後期課程)の入試説明会と個別相談が行われました。個別相談では教員3名が相談に応じましたが、順番にご相談をお受けするほど多くの方にお越しいただきました。

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