大学院NEWS

臨床教育学専攻臨床教育研究懇談会「教師の困難さと希望~若い教師たちの苦悩をみつめる~」が開催されました

2013/12/17

 今回のテーマは、「教師の困難さと希望―若い教師たちの苦悩を見つめる」でした。保護司の経験者、退職後に高校の非常勤講師をしておられる方、看護学校の教師、地域住民、中学校教師などにお越しいただきました。
 命を削ってまで働く教師の職にありながら、新採教員は「できていない感じ」を抱きつつ長時間過密労働に突入します。新採教員の困難は、社会人としてやるべき作業のできていなさとして映ります。周囲からのどんな言葉も、力の構造が明確な場合、教師を追い込む言葉となってしまうといいます。また、新採教員は、一つの失敗があったりすれば、すぐに「指導力不足」としてみられてしまう危険性があります。そのことに敏感になった新採教員は、何も語れず、思い切って子どもたちへの実践をすることができなくなってしまいます。石垣氏の報告には、現場の困難さが随所に感じられました。
 その一方、自由に本音で話すことのできる大事さを中心とした「(仮)センセの放課後」という集まりが、石垣氏を中心に始められました。語らない職場が異常なのだと相対化できる場があることは、教師たちを支えました。職場で、至らない点も失敗も含めた話を語ることのできる空間は、なかなか創り出すことができませんが、教師に必要とされる喫緊の課題だと参会者ともども確認しました。現場の声に耳を傾ける貴重な機会となりました。

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