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建築学専攻修士2年生 建築設計総合演習Ⅲ課題1「紙管の建築」第1, 2週 紙管のドームの共同制作を行いました!

2014/04/25

 建築設計総合演習IIIの第1課題では、世界各地から特徴的な風土の土地を各自で選定し、その地域の気候、風土、文化を考慮して、「紙管」を使用した建築を計画します。紙管を建築材料として用いることは一般的ではありませんが、軽量で加工しやすく環境に優しいなど、建材としての可能性も秘めています。  また各自が設計案を作成するのと並行して、学生全員の共同作業により、紙管の建築のモックアップ(実物大模型)を制作します。この原初的・身体的な体験を通して、紙管という材料と向き合い、従来通りの使用方法に留まらず、新たな建築的可能性を模索し、引き出す能力を鍛えます。
 4月9日には、課題説明の後、各自で国内外に存在する様々な気候、地形、文化、民俗、風習と生活空間のかかわりについて、文献やインターネットなどで調査し、敷地選定や設計案の検討に取りかかりました。その後、紙管の建築のモックアップのデザインや構造、制作スケジュールについて打ち合せをしました。今回は、シザーズ型展開構造(はさみを連ねたような構造で小さく折りたたみができる)のドームを制作します(※)。
 4月14,15日には、紙管のドームの共同制作に取り組みました。教員から作業工程などの説明を受けた後、2本の紙管と紙管端部の4つの木製パーツから成る、はさみ型のシザーズユニットの制作に取り組みました。最終的に55個のシザーズユニットが必要ですが、まず5個、次に10個と、形のまとまりごとにシザーズユニットを連結しては、折りたたみの動作確認をしながら作業を進めました。4月16日および18日の建築設計技術演習IIIの時間にも、施工および構造の担当教員の意見をいただきながら作業を進め、容易に展開・収納ができる直径約4.5mの紙管のドームの形ができあがりました。あとは、展開後にドームの形を安定させるための引張材を取り付ける作業を残すのみです。
 また、4月17日には構造設計者の川口衞先生より、折り畳み可能な建築についてご講義いただき、パンタドーム構法やシザーズ型展開構造などの論理や適用例についてわかりやすく解説いただきました。その後、共同制作した紙管のドームの実物を見ていただきました。

※シザーズ型展開構造のドームを制作するにあたり、阿竹克人先生の考案された「あたけぼね」(http://www.atakebones.com)を参考にさせていただきました。また阿竹先生からも貴重なアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
 詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。

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