大学院NEWS

臨床教育学専攻小講演が開催されました。

2015/10/24

 2015年10月24日(土)10:30~12:30に、「発達障害の世界から-これまでの経験から感じたこと-」と題して、小講演を行いました。今回は、当事者のAさんにお越しいただき、これまでの様々な経験について語って頂きました。小・中学校などの学校の先生との関係や、友達づきあいなど、当事者ならではの視点をお聞きしました。Aさんは幼稚園、小・中学校、高校、大学などと時間軸を明らかにしながらこれまでの困難や苦労を分かりやすく語ってくださいました。このため、現場で働く臨床教育学研究科の大学院生は、大人からの視点で良かれと思ったことがそうではないこともあるということを実感でき、教えていただいたことが多くありました。
また、Aさんは淡々と語られましたが、目標を高く設定しすぎるために常に自己評価が低く満足感を得られたことがほとんどないということや、長年にわたり睡眠障害に苦しんでいたため社会生活ができないのではないかと不安を抱えていたことなど、どのエピソードも一言では語れない深い苦しみから得られた経験をお話しくださいました。
司会の石川道子先生と長年の関係性がある中での今回のお話でしたが、お互いに新たな発見もあったようです。最後には、苦しい時に自暴自棄にならないように「ストッパーの役割をしてくれる斜めの関係の人」が大切ではないかというご提案を参加者で共有しました。時間の都合上、今年から就労されたAさんの「仕事に関するお話」までを聞くことができませんでした。また、続きのお話を伺う機会をいただきたいとお願いをして、和やかに終了しました。

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