大学院NEWS

建築学専攻講演会「わが国の国際協力と世界で活躍する女性たち-世界の文化遺産保存プロジェクトを事例として-」が12/22に開催され、建築学専攻の学生 もフィールドワークVBの授業の一貫として参加しました!

2012/12/25

 林宏之先生(独立行政法人国際協力機構(JICA)経済基盤開発部平和構築・都市・地域開発第二課 課長)、福原さおり先生(独立行政法人国際協力機構(JICA)経済基盤開発部平和構築・都市・地域開発第一課)、秋山玲美先生(JICA関西 国際協力推進員)を講師としてお招きし、「わが国の国際協力と世界で活躍する女性たち-世界の文化遺産保存プロジェクトを事例として-」というタイトルで講演会を開催しました。JICAとは、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に実施し、開発途上国へ国際協力を行う独立行政法人です。講師の先生方はこのJICAに属し、開発途上国の最前線で活躍されておられます。講演は二部構成で行われ、前半は林先生、後半は福原先生、秋山先生にご講演をいただきました。
 林先生からは、まず開発途上国や日本のODAに関する基礎知識、JICAの組織と仕事に関する基礎知識をご教示いただきました。そしてご自身の経験として、中国の四川大地震における救援活動の現場の様子を豊富な写真をもとにご紹介いただき、あわせてそこで活躍する多くの女性の様子をお伝えいただきました。また現在進行中の大エジプト博物館(GEM)やぺトラ博物館整備計画などの文化遺産保存プロジェクトを通した持続可能な地域開発の概要を解説していただき、文化が異なる国々で働く難しさ等を含めて、その知識や魅力をお伝えいただきました。最後には、国際社会を相手に仕事をする心得として、諦めない心、相手の立場に立って考える姿勢、好奇心、人的ネットワークなどのポイントをご指摘いただきました。

 後半は福原先生、秋山先生より、JICAで働く女性としての経験をお伝えいただきました。福原先生からは、アフリカのガーナやシエラレオネにおける海外OJT、青年海外協力隊事務局でのボランティアシステムの構築や東日本大震災の被災地ボランディア、さらには現在進行中のスリランカにおける都市交通調査プロジェクトの経験をご紹介いただき、共感力が求められるJICAの仕事は女性に非常に向いているのではないかとのお話をいただきました。秋山先生からは、青年海外協力隊に参加してベトナムに赴任された様子をご紹介いただきました。自然や動物などと共に生活を営む現地の方々の日常生活の写真を見せていただきながら、様々な生活改善などの活動を展開するご自身の様子をお話いただき、そこではコミュニケーション力や企画力、そして様々なことに興味を持ち意識して知ろうとすること等が大切であるとのメッセージをいただきました。

 政府レベルのお話からご自身の生き生きとした体験談まで、様々なスケールのお話をご教示いただくとともに、仕事に対する情熱を迫力をもってお伝えいただき、国際社会を相手に仕事をすることとはどういうものなのか、ということを知る非常に貴重な機会となりました。

 詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。

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