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建築学専攻修士1年生 建築設計総合演習I 課題3「膜屋根による半屋外遊戯城があるこども 館」第1週: 膜の講義、膜とスペースフレームによる原寸大のモックアップを行 いました!

2013/07/01

 建築設計総合演習 I の第3課題は「膜屋による半屋外遊戯城があるこども館」です。敷地は上甲子園キャンパスの北西角です。第2課題に引き続き、スペースフレームの使用に加え、新たな材料として膜を使用します。原寸大モックアップの組立て体験を行い、その組立て体験をもとに、膜とスペースフレームによる屋根によって、各自で材料や構造や構法を考えながらこども館の設計を行います。なお演習は、課題1,2と同様に建築設計技術演習 I(構造/環境設備/施工)と連携して進められます。
  6月25日は、まず最初に課題説明があり、今回のテーマである「こどもの遊びと空間」について小論文が課せられました。その後、太陽工業の野口先生による3年次に学んだ膜に関する概要の復習に加えて、膜構造の施工方法、聖地メディナのアンブレラの事例やユニクロ心斎橋店の空気膜による壁面など最新の膜による空間の事例をスライドでわかりやすく説明していただきました。また、学内の敷地へ移動し、周辺の木々の高さや樹種を調査し、敷地の高低差や道路側の住宅などの建ち並ぶ景観を確認しました。
 6月26日は、実物大の空間構築体験として、スペースフレームのドームの外側に膜を張る「外張り」で空間を構築しました。まず最初に、ドームの外側に張力をいれるために、ドームのボールジョイントの外側にボルトをねじ込んで固定しました。次に、膜の中心とドームの頂部をボルトで固定し、それから膜に均等に力がかかるように全体に広げていきました。最後に、ドームの円周部分の膜の余長さを巻き込んで張力をかけて「外張り」による膜屋根が完成しました。完成した後、トラスの棒材などを使って膜屋根を非対称に変形してアレンジを行いました。思うような形をつくるのが難しく、身を以て膜の特徴を体験することができました。
 6月28日は、まず最初に前回の外張りの空間で照明を用いることにより膜の透過性について確認しました。その後、スペースフレームのドームの内側に膜を張る「内張り」で空間を構築しました。次に、膜に穴を開けた箇所にフックをとりつけ、ドームの頂点の金物にひっかけることによって、膜に張力をかけていきました。最後に、ドームの円周部分の膜の余長さを巻き込んで張力をかけて「内張り」による膜屋根が完成しました。その後、フックで吊る箇所を減らすことにより、膜の「内張り」による非対称の空間をつくりました。ドームが対称形であっても、張力をかける点を工夫することにより空間を変化させることができることを身を以て体験しました。
 6月29日は、原寸大モックアップの体験を活かし、各自の案の検討を開始しました。
 詳しい様子は、建築学専攻ホームページをご覧ください。

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