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これからの薬剤師に求められるものとは―。薬学講座第30回記念シンポジウムが行われました。

2011/11/26

 薬学部が現職薬剤師を対象に実施している講座「武庫川女子大学薬学講座」の30周年を記念し、シンポジウム「これからの薬剤師に求められるもの」が11月26日午後に公江記念講堂で開かれました=写真左=。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏による基調講演や本学教員らによる発表が行われ、受講生や学生、一般市民など約350人が参加し、これからの薬剤師の役割について考えました。

 市川厚・薬学部長は挨拶の中で「薬学部では昭和57年からこの薬学講座を開講し、受講生は7700人にのぼります。地域医療の中で一定の役割を果たしてきました」と薬学講座の意義について話しました。

 BSテレビで医療番組の司会も務める鳥越氏は、自身のがん闘病経験などを踏まえながら、約40分間にわたって基調講演=写真中=。「これからは受身ではなく、自ら積極的に医療行為の中に入って意見を言えるような薬剤師が必要」「薬害が起きないように、薬剤師は日々努力し、能力を高めていってほしい」などと提言しました。演台の前に立ち、身振り手振りを交えながらの講演に、参加者は聞き入っていました。

 続いて、鳥越氏と兵庫県薬剤師会の三宅圭一・常務理事、神戸大学医学部附属病院の平井みどり・薬剤部長、本学薬学部の森山賢治教授とクワ(漢字)原晶子講師=写真右の左から順=が登壇し、それぞれの立場から薬剤師に求められる能力や役割について意見を発表しました。

 三宅氏は「広い知識を持ったジェネラリストとしての力、薬の専門知識を持ったスペシャリストとしての力、患者の方を思いやれる人間性。この3つが薬剤師に求められています」、平井氏は「医療の中で薬剤師ができることはもっとあります。医師とコミュニケーションをとり、患者に寄り添い、薬剤師の限界を破っていかなければなりません」などと、今後の薬剤師に求められる資質について言及しました。

 シンポジウムの最後に森山教授は「もっと患者さんの傍により添ってください」、クワ原講師は「病院・薬局での実務実習で、大学で身に付けた知識・技能をグレードアップさせてほしいと思います」と薬剤師を目指す薬学部生にメッセージを送っていました。

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