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教育学科図画工作研究室の藤井ゼミ生らが、西宮・船坂で地域の子どもを対象にした「仮面作り」のワークショップを開きました。キラキラ輝く仮面に、子どもたちは大喜び。

2011/12/14

 文学部教育学科図画工作研究室の藤井達矢准教授とゼミ生10人が12月10日、芸術祭「西宮船坂ビエンナーレ」などのアートによる地域活性化で全国的にも注目されつつある西宮市山口町船坂で、地域の子どもたちを対象に「仮面作り」のワークショップを開催しました。会場の船坂公会堂には、幼児から小学校高学年まで約40人の子どもが集まり、学生と一緒に色鮮やかな仮面を制作しました=写真右=。

以下は、藤井准教授のリポートです。
期待で胸いっぱいの子どもたち
 これまでの芸術祭でも学生スタッフとして中心的な役割を果たしてきた4年生、そしてその活動を受け継ぐ3年生の中から10人の選抜メンバーがワークショップにあたりました。朝10時から会場設営を始め、午後1時半の開始を前に子どもたちを迎える準備を進めました。開始時間になると幼児から小学校高学年まで40人強の“船坂っ子”が訪れ、公会堂大広間は熱気に包まれました。これから何が始まるのか期待で胸いっぱいの子どもたちの興奮は止まりません。しかしそこは教育学科学生。教育実習も保育実習も経験済みの彼女らです。初めは戸惑いながらも、「仮面作り」やゲームを通して子どもたちと一体となって、本領発揮。

地域をあげて子どもたちの成長を見守る船坂の人々
 実は船坂の子どもの8割以上が、善照学園という児童養護施設で生活をしています。本当の地元の子は数えるほどしかいません。色々な事情で家族と一緒に暮らせない子どもたちが、さまざまな思いを胸に秘めながら学園で暮らしているのです。船坂のみなさんは「学園の子も地元の子もみんな船坂の子や!」と、地域をあげて温かく成長を見守ってきました。当日は学園の先生も指導に加わってくださり、「なかなか普段体験できないものづくりが、きっと子どもたちの心の1ページに残ることでしょう」と感想をおっしゃっていました。

完成した仮面に大歓声
 制作したのは、写真のような仮面です。みな思い思いに着色や装飾を施していきました。そしてお楽しみは別室で。蛍光絵の具や蛍光折り紙などを使用して鮮やかな仮面が完成したところで、鑑賞は別室の暗闇で行いました。ブラックライトを点灯すると、互いの仮面がキラキラと発光します=写真左=。ここで子どもたちの「ウワ~ッ!」という歓声があがったのは言うまでもありません。ビエンナーレをきっかけに始まった本学学生と地域そして子どもたちとの関わり、クリスマス会後の反省会で、今後もこの関係性をつないでいくことを、地域のみなさんと共に確認しました。

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