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作家の小川洋子さんを招き、「作家と語る」第3回が開催されました。

2016/06/04

 武庫川女子大学附属図書館は6月4日、作家の小川洋子さんを招き、「作家と語る」第3回(芦屋市谷崎潤一郎記念館共催)を公江記念講堂で開催しました=写真右=。学生や一般の方、630人が参加しました。

 「作家と語る」は本学の大学・短期大学部の学生1万人を対象にした「読書に関わるアンケート調査」の結果、学生に支持が高い女性作家を招き、学生と作家をつなぐイベントです。今回は『妊娠カレンダー』で芥川賞、『博士の愛した数式』で読売文学賞と本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞など多数の受賞作のある作家 小川洋子さんを迎え、学生8人とトークセッションを行いました=写真左、中=。

 学生たちは、小川さんの作品を読んでグッときた一文を切り出して、なぜグッときたのかをまとめた冊子を用意しました。トークセッションでは、それぞれが自分のことばで小川さんに、作品への思いやグッときた一文を選んだ理由を話したり、執筆について質問したりしました。
 小川さんは「人の心はあやふやなもので、日常だけにとらわれていると苦しくなってしまう。その境界を踏み越えて自由に行き来することが、時に必要になり、それを体験できるのが小説の役割だと考えています」「作品が生まれるのは作家の力だけでなく、偶然の力にも左右されるものです」「絵本ではモノが語るという、文学の本質がもっとも表現しやすいですね」など、学生たちの話や質問に応じました。
 また『アンネの日記』を読みアウシュビッツを訪れた会場の学生からの質問には「アンネが望んだ”死んでもなお生き続けること”がまさに現実となっているのが、文学の力だと思います」と話しました。

 表現のための感性や執筆について尋ねられ「何にしても言葉にするのは面倒なこと。表現するためには執念深く見ることが必要です。小説家の資質はあきらめないこと、毎日決まった時間に座り続けて書いています」「スランプは感じたことはなく、常に低空飛行で続けていれば遠くまでいけると書き続けています」と日ごろの姿勢を披露しました。
 最後に「頭で考えることや理屈を飛び越えて、豊かな時間を持つことができるのは人間の特権です。そのために本が役立てばと、これからも小説を書き続けたいと思っています」と会場に向けて挨拶をしました。
 
 

 トークセッション参加者(写真左の右から)
白川春奈さん(英語文化学科3年)、西丸真帆さん(日本語日本文学科4年)、屋杏奈さん(日本語日本文学科4年)、藤原雛さん(英語文化学科3年)、中尾朱里さん(英語文化学科3年)、徳島佐由美さん(看護学研究科 看護学専攻2年)、堀内遥さん(教育学科3年)、杉山弥生さん(日本語日本文学科卒業)

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