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子育て文化を再構築しましょう―。共通教育科目「日本の現状」の最終授業で、学生に熱く語りかけた読売新聞編集委員の野間裕子さんが授業の18日後に、ご病気で亡くなりました。

2008/02/17

 2007年度後期の共通教育科目「日本の現状~女性記者が読み解くニッポンの断面~報道の現場から」の最終授業で講義をした読売新聞大阪本社・編集委員の野間裕子さん=写真は同本社提供=が、講義の18日後の2月8日、肺がんのため亡くなりました。最終講義では、野間さんは体調が悪かったにもかかわらず、「子育ての環境が大きく変わった今、子育てを社会的に評価し、子育て文化を再構築することが必要です。みなさんも頑張って」などと切々と説き、学生にエールを送られました。

 「日本の現状」は、読売新聞で活躍する女性記者が交代で、それぞれの仕事や取材テーマに関する現状や課題を語る人気講座で、98人の学生が受講しました。

 野間さんは1月21日に、この科目の最後の授業を担当。「今日は風邪をひいているので、座って授業させていただきます」と前置きして、「少子化と子育て支援」のテーマで90分間、講義しました。

 少子化が進み、子どもを育てる地域の力が低下し、母親の7割が育児の自信をなくしている―などと、子育ての環境が変化していることを、新聞記事を引用しながら具体的に説明。子育てをしている家庭を対象に、精神面や経済面などで総合的な支援が必要だと訴えました。

 子どもを持つ母親の就業率が低いことなどをデータで示し、「女性が仕事を続けていくことには、様々な困難もありますが、みなさんも頑張って」とこれから社会に出ていく学生にエールを送りました。新聞社に入社後、一旦は退社し、子育ての後に復職された野間さんご自身の経験に基づいたお話でした。

 野間さんは体調がすぐれないようでしたが、「最後の締めくくりの授業なので、絶対に休めない」「少子化と子育てについて、是非とも学生に伝えたいことがある」と思われたのでしょう。受講した日本語日本文学科4年の能勢ともみさんは「野間さんのお話を聞いて、私が期待していた講義はまさにこれだと思いました。ご自分が関わった新聞社での仕事をいろいろと紹介してくださいました。2年前に野間さんが司会をした『よみうり読書 芦屋サロン』に参加しましたが、その時と比べると、野間さんは少ししんどそうにされていました。それでも、最後まで、しっかりと分かりやすく講義してくださいました」と話しています。

 野間さん、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

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