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96歳で亡くなった一期生の書家、吉野喜美子さんのアルバムが附属総合ミュージアムに寄贈されました。

2023/07/07

武庫川学院の原点である武庫川高等女学校の一期生で、今年3月に96歳で亡くなった吉野喜美子さんの孫にあたる吉野大介さんが7月7日、附属総合ミュージアムの学院資料室に女学校時代のアルバム一冊を寄贈しました。吉野喜美子さんは書家「吉野清華」として活躍。武庫川学院創設80年の2019年には、「武庫川学院80年史」の題字を揮毫し、記念式典では舞台に上がって思い出を語りました。亡くなる直前の3月初旬まで自宅で書道教室を続け、「生涯現役」を貫きました。

 

武庫川高等女学校は1939年に創設し、一期生は戦中の1944年3月に卒業しました。アルバムは吉野さんが在学したこの5年間に撮影された写真とみられます。

 

縦24センチ、横18センチの無地の厚紙に紙焼きの白黒写真が四隅を留めて貼られ、製本されています。開校当時の仮校舎の写真や、奈良や三重を巡った修学旅行の記念写真、テニス部だった吉野さんが他の部員とラケットを振る様子など、戦前戦中の女学校生活を伝える写真が多数。吉野さんだけでなく、仲の良い友だちのポートレートも含まれており、好みの写真を自由にカスタマイズした自分だけの思い出帖になっています。

 

学院が保有する一期生の写真は数少なく、アルバムは学院の黎明期を知る貴重な資料として学院資料室で保管されます。

 

吉野大介さんは吉野さんの次男のご子息。喜美子さんの遺品を整理しているときにアルバムを見つけ、「学院にとって役立つ資料になるのでは」と、寄贈を申し出ました。大介さんは「祖母は面倒見がよく、教えることが大好きでした。生涯現役を貫けて幸せだったと思います。慣れ親しんだ場所でアルバムを保存していただけて、祖母も喜んでいるでしょう。アルバムが歴史を紡いでいってくれると幸いです」と話しています。

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