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活躍する卒業生39 武庫川女子大学附属中学校・高等学校教諭 長田紫苑さん(武庫川女子大学音楽専攻科2023年修了)

2023/11/24

10月末、全日本合唱コンクール全国大会に中学、高校そろって出場し、久々にダブル金賞を受賞した武庫川女子大学附属中高コーラス部で、中学の部を指揮しました。

長田さん自身、附属中高の6年間、コーラス部に所属し、部長も務めました。高校の部を指揮した岡本尚子先生は当時の恩師で、師弟での快挙となりました。

 

今年4月、母校の教諭となり、顧問としてコーラス部に帰ってきたばかり。「私、足が震えるほど緊張するタイプだったんです。でも、専攻科で徹底的に歌と向き合い、多くの舞台を踏む中で、舞台が“私の場所”と思えるようになってきました」。大学音楽学部と専攻科で培った歌の実力と指導者としての覚悟が、ちょっぴり心配性だった”長田先輩”を、物おじしない”長田先生”に変えました。

 

中高コーラス部は総勢55人の”大所帯”。自主練、朝練、筋トレなどストイックな練習で知られます。生徒だったころは「こういうものだ」と受け入れていた長田さんですが、今は改善すべき点も見えています。「気持ちに余裕がないと音楽を楽しめない。なるべく練習に遊びの要素を入れて、真剣さの中にも笑いがあふれる指導を心掛けたい」。音楽は楽しいもの。楽しいから続けられる――。専攻科時代、堺シティオペラに出演し、稽古を楽しむプロの姿に触れ、その思いを強くしました。

 

受賞の瞬間は舞台の上で迎えました。「客席で大喜びしている生徒たちの姿を舞台から見て、ああ、よかった、と心から思いました」。

 

双璧をなす大会の「NHK合唱コンクール」でも中学コーラス部は全国大会に進み、優良賞を受賞しました。次なる目標は「自分の力で中高コーラス部をひっぱっていく力を身に付けること」。歌の指導だけでなく、生徒一人ひとりの人間的成長に寄り添いながら、新「コーラス部」を構築していく、まだ緒に就いたばかりです。

 

高校時代に経験した海外公演が忘れがたい思い出です。「海外の舞台は客席といっしょに作り上げていく一体感があった。異文化を肌で感じる機会にもなるので、いつか国際コンクールに出させてあげたい」。受賞で招待演奏の機会が増えたコーラス部を率いつつ、毎日の音楽の授業にフル稼働の日々。「コーラス部以外の生徒たちにも授業を通して、音楽の楽しさを伝えていきたいですね」と、“音楽の先生”の顔になりました。

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