キャンパスガイド2024|武庫川女子大学

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◆MUKOJOの研究力ResearchTheme身近な問いの解明方法を、自ら創り上げていく楽しさ。心理・社会福祉学部心理学科三浦彩美准教授専門は対人コミュニケーション。コロナ禍で非言語のコミュニケーションを研究素材に取り上げる学生が増え、論文指導にも熱が入る。ある学生の研究は、日常の中で抱いた「マスクを着けている時、人はどのようにして感情を読み取っているのか」という疑問が出発点だ。マスク装着時の喜怒哀楽の伝わり方を可視化するために、先行研究やゼミでの議論をヒントに実験方法を練り、刺激画像を作成。学生が自力で60人超の実験参加者を集めた。仮説とは異なる結果になることも少なくないが、その方が考察は盛り上がり、「終える頃には様々な課題解決に必要な、やり遂げる強さと自信を手にしている」という。より良い研究を目指して一緒に考え、書けない」と悩んでいれば寄り添い助言する、まさに伴走型。“対面で話すこと”の大切さを再認識する日々が、研究の糧となっている。マスク着用時の心の伝わり方を、“見える化”する。ResearchTheme完全栄養食インクと、その先にあるテイラーメイド型インクの実現へ。食物栄養科学部食創造科学科有井康博教授食品を立体的に出力できる3Dフードプリンター。食糧危機やタンパク質危機といった地球規模の課題解決に向け、テクノロジーで食の可能性を広げる取り組み「フードテック」において不可欠とされるものだ。豆腐業界が縮小する中、食文化の継承のために、未来型食品に利用できないか」と考えた。豆腐は健康に良い植物性で高タンパク質な食品。3Dフードプリンターに用いる「食べられるインク」の原料にちょうど良い。2018年から研究を開始し、デンプンを添加することで形状が安定することを突き止めた。今後は複数の添加物で栄養バランスの最適化に挑む。基礎研究・応用研究・実用化の3ステップを実践し「できる限り社会還元する」のが有井教授のスタンス。栄養の調整が可能なテイラーメイド型を視野に、まずは完全栄養食インクの実現を目指す。豆腐を使った“食べられる”インクの開発に成功。CampusGuide2024049


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