大学院NEWS

臨床教育学専攻臨床教育シンポジウムが開催されました。

2012/11/17

11月17日(土)午後1時より、「風化を防ぐ:大震災で被災した子どもたちへの持続的支援のあり方を巡って―遺児への支援を中心に―」と題して、臨床教育シンポジウムが行われました。激しい雨が降る中、熱心な参加者の方たちにお越しいただきました。

 シンポジウムは、臨床教育学研究科の倉石哲也教授のコーディネートのもと、最初に大船渡市の児童家庭支援センター「大洋」の臨床心理士である佐藤舞子氏により、震災から1年半が経過した岩手県気仙沼市の現状と課題について写真を交えながらお話いただきました。ここでは、被害状況の地域差や、同じような被災をされた方でも家庭によってとらえ方が異なることなど、さまざまな温度差についてもご紹介くださいました。次に、遺児の支援活動を行っているあしなが育英会レインボーハウスの八木俊介氏から阪神大震災と東日本大震災の支援活動について、そして、阪神大震災の遺児の方からは、レインボーハウスの支援を受けた側としての貴重な経験談を語っていただきました。八木氏はレインボーハウスの役割を紹介する中で、同じ境遇の遺児の仲間との出会いや遺児に寄り添うボランティアなど「人」の重要性を述べられました。また、遺児の方も自分がありのままにいられる人との出会いが一番の支援であったと振り返られていました。
 最後に倉石教授が今日の議論をふまえて、持続的支援の中では、子どもに直接なされる支援とともに、子どもを取り巻く大人や地域への支援等の子どもへの間接的支援も重要となること、そして、長期的支援にはメッセージのある心と心が触れ合う支援が大切であると締めくくり、閉会しました。
 シンポジウム終了後は、臨床教育学研究科(修士課程・博士後期課程)の入試説明会と個別相談が行われました。個別相談では教員4名が相談に応じましたが、順番にご相談をお受けするほど多くの方にお越しいただきました。

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